01仇桜
騒ぐ心が熱い日は 曇った空では似合わない
信じて歩くこの道の 行方、明日ありと思う心の仇桜
空に聞け 風に聞け 嵐に怯まずに
そうさきっと 誰一人 わかりゃしないのさ
偶然吹いた風でさえも 自分の力にすればいい
一人で待っても迎えは来ない その指伸ばして掴み取れ
不安な心をしまう夜は そっと寄り添う花明かり
頬を伝った涙雨 ああ明日ありと思う心の仇桜
空を舞い 風に舞う 嵐を避けながら
そうさきっと 誰一人 心は届かない
偶然吹いた風でさえも 自分の力にすればいい
一人で待っても迎えは来ない その指伸ばして掴み取れ
空を裂く 風の凛 嵐に身を委ね
そうさきっと 明日の夜も あなたを探してる
突然迫る向かい風にも 自分の足で歩けばいい
一人で待っても夜明けは来ない その指伸ばして掴み取れ
02月下美人
静かな夜の庭先に 心地よい風に漂う
甘い香りをたどれば 白い花が咲いてた
愛しい人に会えた時の 微笑みに似た艶やかさ
健気に今を生きている こんなにも輝いて
ずっとあなたを待っていた 必ず出会えると信じて
儚い一夜の夢なら いつまでも醒めないで
蕾が朝にしぼんでも それは終わるのではなくて
新たな時間を刻む合図 心震わせて
一日一日積み重ね いつの日かまた花咲かせ
健気に今を生きてゆく 心から微笑んで
ずっとあなたを待っている 必ず戻ると信じて
儚い一夜の夢でも あなたに会えるなら
03花火
繰り返す季節 訪れ来ても 数える事 やめてしまった
指先で揺れる 線香花火
消えないように そっと手をかざし
いつまでもあなたの隣で ずっと歩いていたいと
願い続けてみても
風に消えそうになる オレンジ色の火花
弾けて尾を引いて 瞼の裏に焼き付いた
寝苦しい夜と 切ない夢の 感覚が 蘇ってくる
手を伸ばしても 掴めないものが
ある事が 今ならわかる
大空高く打ち上がり 始まりの時を知らせ
風に揺られている
夜空に煌めく光 暗闇を照らすように
華麗に咲いてみせましょ 真っ直ぐ前を見続けて
夜空に煌めく光 暗闇を照らすように
華麗に咲いてみせましょ 真っ直ぐ前を見続けて
あなたに咲く 私は花火
04紫陽花
窓から覗く紫陽花は雨に降られて
誰もいない公園のブランコが揺れている
いくつも傷が付いた指輪 力まかせ壁に投げつけて
また薬指にはめてみる
ねえ新しい指輪を私よりも 素直な誰かにもう贈ってしまったの
遠回しな私の愛は 太陽の似合わないまるで 雨に濡れた紫陽花
私に傘を 明日に夢を 心に愛を下さい
車の群れ人混みの中 貴方のいない右隣
まだ慣れそうにもなくて もう一度あの人に逢いたい
過ごした時がこんなにも重すぎて
私に絡まったまま時間はあの時のまま
届かぬ私の愛は 涙色に咲き乱れる 雨に濡れた紫陽花
私に傘を 明日に夢を 心に愛を下さい
涙で前が見えないから あなたを探すことができないの
左手の指輪ははめたまま 私はまだここにいるのに
降りしきる雨は冷たくて 少し痛い薬指
空よ雲よ泣かないで この想いどうか流さないで
雨に濡れた紫陽花よ 長い雨も止む時が来る
虹のかかるその時には あなたに想い届きますように
05花ひとひら
芍薬の鮮やかさが 今となっては懐かしく
靴音が響く 静かな路地裏
春の埃のその先の 離れ離れの思い出よ
呼ばれた気がして 一度振り向いた
花ひとひら風に吹かれ 行けなかったあなたの側に
花ひとひら誇らしげに 迷いもなく恐れもなく
忘れた筈の この想いが 胸の苦しさ蘇り
朽ち果てた椅子に 腰掛ける
心裏腹青空よ 掴みかけた幸せは
手のひらから すり抜けてゆく
花ひとひら重たすぎて 伝えられずに背を向けた
花ひとひら誇らしげに 迷いもなく恐れもなく
06泡沫の夢
流されてゆく小舟に 自分の力を抜いて
運命に任せる日々 誰がそれを責めるのでしょう
いく世を生きてあなたと出会えた私の
心の隙間をあなたの何かで埋め尽くして
暗すぎる夜の静寂に 光の粒が集まり
私の事を音も立てず そっと迎えに来た
移ろう季節を気付かずに過ごしていた
儚い花の香りを 今宵やっとこの手に抱く
そんな私をあなたは探してくれたのでしょう
目を開けられない程の風の中 声が聞こえた気がした
暗すぎる夜の静寂に 光の粒が集まり
私の事を音も立てず そっと迎えに来た
07桜華
淡く儚い中にも 静かな強さ秘めて
鴇色に開く夢見草
澄み渡る空に花びら
流れゆく いつかまた
巡り合う為の 旅立ちだと信じ
散りゆく事と 知りながら
懸命に 咲き誇る
桜華 春の日を 気高く待ち続け
桜華 凛として 美しく散ってゆけ
春風に舞った花びら 何処へと向かうのか
時を越え 届け この想いと共に
散りゆく事を 恐れずに
潔く 花燃ゆる
桜華 春の日を 気高く待ち続け
桜華 凛として 美しく散ってゆけ
08天使になったあなたの歌
吹き渡る風に乗って あなたの歌が聞こえた
そんな気がして空を見上げた
青い空にはひとかけらの雲さえも 見えなかった
けれどあなたの笑顔は見えた気がした
あなたの歌が今日も聞こえる
天使になったあなたの歌が 天から降り注ぐ
描いてた夢追い求め 歩き続ける どこまでも
NeverEndingStory AllOfToYou
NeverFallingLove Love’sForever
地上では私が歌うよ あなたのために
聞こえてるかな あなたへの
愛の歌 届いてるかな
あなたへの 愛の歌
力いっぱい私が歌うよ
あなたの歌が今日も聞こえる
天使になったあなたの歌が 天から降り注ぐ
追い続けてた夢求め 歩いてゆくわ 未来へと
NeverEndingStory AllOfToYou
NeverFallingLove Love’sForever
09Naturaly
春の陽射しに開く花びらは 淡い香り届け
古いコートを脱ぎ捨てて 蕾 震わせて
今すぐ顔を上げて ここから歩き出そう 一歩ずつ
揺るがない私の心 前を遮るものは 無いから
Naturaly ありのままの自分で
Naturaly 生きてゆけたなら
Naturaly 明日はきっと輝いてる
忘れかけてた大切なもの 貴方が届けてくれた
柔らかな風そよぐように 私の窓を叩く
この手を伸ばして ゆっくり掴んでゆこう 一つずつ
恐れない私の心 暖かい満ち足りた想い 溢れる
Naturaly ありのままの自分で
Naturaly 生きてゆけたなら
Naturaly 明日はきっと輝いてる
心の声に耳澄ませて 真っ直ぐ前を見続けて
Naturaly ありのままの自分で Naturaly 生きてゆく
Naturaly 迷わず振り返らないで Naturaly 歩いてゆく
心の声に耳澄ませて 真っ直ぐ前を見続けてNaturaly
10りんどうの花
りんどうの花は 海のように深く
窓辺に飾って 貴方を想う
会えなくなって どれ程の月日が
経ったのかしら 貴方に触れられない
灼けた写真の 貴方はそのままで
溢れ出る涙 まだここにいるようで
私は泣きました 貴方は帰らない
花びらが散った 明け方の空に
りんどうの花は 泣けるほどに深く
窓辺に飾って 貴方を想う
灼けた写真の 貴方はそのままで
涙も枯れて 貴方は想い出に
私は泣きました 貴方は帰らない
花びらが散った あの時の空に
りんどうの花は 海のように深く
窓辺に飾って 貴方を想う
11進め!新選組
斬れ!進め!新撰組 曇天(どんてん)の空 帯状の雲が
斬れ!進め!新撰組 西に向かう はやる心
日野の館に集まりし 志した 浪士
だんだら柄浅葱色(あさぎいろ)の 隊服に袖を通す
身を潜 め刃(やいば)を研ぎ呟く士道 に背きまじきこと
切先(きっさき)が闇を割く 誠の友が消えてゆくとも
斬れ!進め!新撰組 曇天(どんてん)の空 帯状の雲が
斬れ!進め!新撰組 西に向かう はやる心
懐紙(かいし)を赤く染めて 雑念を振り払い
俺たちが守ろうとしてたのは 日本の誇り
一陣の風が吹き抜け 暗闇の中をもがき苦しみ
そしてまた新しい朝を迎え 共に羽ばたく
斬れ!進め!新撰組 時代の潮目に 流されゆけど
斬れ!進め!新撰組 駆け抜けてゆく 夜明け前
斬れ!進め!新撰組 曇天(どんてん)の空 帯状の雲が
斬れ!進め!新撰組 西に向かう はやる心
斬れ!進め!新撰組 時代の潮目に 流されゆけど
斬れ!進め!新撰組 駆け抜けてゆく 夜明け前
12いの市の歌
日暮れの頃 轟きし 天の歌
彩雲見れば 祭り囃子
団子 天ぷら 飴細工
音もなく 帳おりて この胸が高鳴る
オン マリシエイ ソワカ オン マリシエイ ソワカ
唵・摩利支曳 娑婆訶
その名も高き 摩利支天 陽炎の神
揃いの着物 花桶持って
寿司屋 かまくわ 唐辛子
そぞろ歩く2人 お互い呼び合う名前
オン マリシエイ ソワカ オン マリシエイ ソワカ
唵・摩利支曳娑婆訶
巡り巡った 亥の年の 邪気払い
悪疫退散 鎮魂感謝
甘酒 ぼた餅 つちの亀
日の前に天あり 摩利支と名づく
オン マリシエイ ソワカ オン マリシエイ ソワカ
唵・摩利支曳 娑婆訶